教職員による聖歌 【卒業式(学位記授与式)】 2025/3/17
柳城の伝統として、卒業式のプログラムに「卒業生による聖歌」という項目があります。
私が宗教委員会に関わるようになった10年以上前にも、もちろんありましたが、私はふと「ならば、それに応えて教職員による聖歌も必要じゃん」とひらめきました。
この思いが見事に実って、現在も私が選曲した次の聖歌が歌い継がれています。
聖歌集のカテゴリー「キリスト者の生活」の中の「希望」に入っている歌です。
●聖歌476番「暗闇 行くときには」(日本聖公会聖歌集)
原詩:In a world people walk in Darkness ロバート・ウィリス Robert Willis (1947-)
作曲:リチャード・シェパード Richard Shephard (1949-)
1.暗闇 行くときには 主イエスが示された
輝く星をもとめ 光りに顔むけよう
光は闇を照らし 昼は夜をつつむ
とりまく影をぬぐいて 光を仰ぎ見よう
2.救いのない苦しみ 行く手をふさぐとも
主のみ手に支えられ 光 もとめ歩もう
光は闇を照らし 昼は夜をつつむ
とりまく影をぬぐいて 光を仰ぎ見よう
3.悲しみは喜びに 争いに平和を
死の中には命を さあ 光を灯そう
光は闇を照らし 昼は夜をつつむ
とりまく影をぬぐいて 光を仰ぎ見よう
「暗い、闇、影、死、夜」などという、およそ卒業式にふさわしいとは言えない言葉のオンパレードに、眉をひそめてしまう人もいるかも💦
でも、巣立っていく柳城には、これから対峙することになる社会の荒波という「闇」に向かって、どうか光で応えて欲しいという願いが、この聖歌には込められています。
もちろん、これを歌う私たち教職員の側も受け止めるべきテーマです。
今の社会は貧富の格差だけではなしに、知性の格差が極端に広がりつつあります。
ですので、ちょっと気を許すとチャラい世界に真っ逆さまで、過酷な競争社会では生き残っていけません。
聖歌を歌うのも、悔い改めのための大切な祈りの機会なのです。(K)