11月1日の創立121周年記念会では「創立者~私たちのヤング先生~」というテーマで特別講演がなされました。(内容はこちらで)
私たち学生にとっては、柳城創設者である宣教師ヤング先生の道程を改めて学ぶ機会となりました。
また私は講演してくださった尾上明子先生が、心からヤング先生を敬愛し、師としてヤング先生を模範となさっているのだと感じました。
『マーガレット・ヤング先生物語』より
先生のお話から、ヤング先生は庭に咲く花々や草の成長によって幼稚園の活動スケジュールを決めていたと知りました。それほど園においては、花や虫、鳥たちを代表とする「自然」との関わりが重要視されていたのですね。
また、母の日にはパンジーの苗がお母さん方に子どもの手によってプレゼントされていたと知り、私はとても嬉しくなりました。
中庭のパンジー
ヤング先生と子どもたちは、園に咲くパンジーがどのように成長していくのか、毎日楽しく観察していたのでしょうね。でも私には、ヤング先生は単なる「観察」だけでは終わらせてはいらっしゃらなかったと思います。
パンジーの中には、目に見える雄しべや雌しべがあり、外側には花びら、がく、茎、葉があります。葉の形はイチゴに似て、とても可愛らしい(^ ^)
しかし、その命はどこから生まれ、何によって育まれているのでしょう。
私は、ヤング先生が子どもたちと日常の生活の中で、花々の成長を自然の当たり前な法則に基づいたものと伝えるとともに、それは「特別な神からの恵み」であることも、強く、確実に子どもたちに伝えられていたのだと思います。
当時の柳城幼稚園では、子どもたちと一緒に草花が育まれ、活躍していました。その姿をモデルとして、現在、短大の中庭、学食前花壇、南花壇ではワイルドフラワーが植えられています。
『マーガレット・ヤング先生物語』より
ヤング先生が保育の模範としたフレーベルは、労作を重要な子どもに必要な「遊び」と位置づけていました。
もすれば、自然に沿った苦労の多い栽培や園芸活動を「遊び」とした彼を「変わり者」扱いしがちです。確かに晩年には「馬鹿爺さん」と呼ばれ、住民に親しまれていたフレーベルです。
でも、フレーベルはイエス・キリストを目標とし子どもたちの成長とともに使命を持って自身を高めていかれました。ヤング先生も同じだったはずです。
園芸美化サークルでは、これからもヤング先生が大切にされた花々の世話を通して、目には見えることのない子どもたちの光を育んでいけるよう活動していきます!(Y)
中庭の花壇