マルコ通読40(マルコによる福音書15:33〜41)2019/2/22
今回心に響いた御言葉は…
しかし、イエスは大声を出して息を引き取られた。すると、神殿の垂れ幕が上から下まで真っ二つに裂けた。百人隊長がイエスの方を向いて、そばに立っていた。そして、イエスがこのように息を引き取られたのを見て、「本当に、この人は神の子だった」と言った。 また、婦人たちも遠くから見守っていた。その中には、マグダラのマリア、小ヤコブとヨセの母マリア、そしてサロメがいた。この婦人たちは、イエスがガリラヤにおられたとき、イエスに従って来て世話をしていた人々である。なおそのほかにも、イエスと共にエルサレムへ上って来た婦人たちが大勢いた。(マルコによる福音書15:37〜41)
イエスはゴルゴダの丘で十字架刑に処されました。昼の十二時には、全地が暗くなり、それが三時まで続いたと記されています。
その三時にイエスは「エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ。(わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか)」と大声で叫ばれました。
そばに居合わせた人々は、これを聞いて、イエスがエリヤを呼んでいると思い「待て、エリヤが彼を降ろしに来るかどうか、見ていよう」とあざけり、イエスに気つけのための酸いぶどう酒を飲ませようとしました。
しかし、イエスはその時に大声を出して、息を引き取られたのでした。
私は今回の通読でも多くのことを学びました。
・マルコが伝えるイエスの最後の言葉は詩篇22篇1節です。この22篇は全篇が神への賛美の喜びに溢れており、イエスはその最初の1節を語ることで、神への栄光を示されたのです。
・イエスが息を引き取られたと同時に、神殿の一番聖なる場所(至聖所)を隠していた垂れ幕が裂けました。それは神殿の権威の喪失と、神が宗教指導者を離れて人民の側につかれたことを象徴するものでした。
・イエスの十字架刑を終始見守ったローマの百人隊長は「本当に、この人は神の子だった」と言いました。それは紛れもなく信仰の告白だったのです。
・十字架のイエスのお姿を遠くから女性たちが見つめていました。イエスを師と仰ぎ、彼の生活を支えていた女性たちです。しかし常にイエスと共にあった弟子たちの姿はそこにはありませんでした。
イエス・キリストは十字架の処刑を
自ら進んで受けられ
迫害する者には悔い改めを
暴力をふるう者には赦しを
逃げて行く弟子には恵みを
泣き叫ぶ女性には慰めを
祈られたのです。
【柳城短大 朝の祈り『人を愛する私たち』より】
マルコ通読も次回で最終回となります。
40回を越える恵みに感謝して、いっそう真摯に学びを進めて行きます。