*
個別記事ページ

バイブル✝タイム ルカ通読4【1:46~56】2019/10/8

カテゴリー:活動記録

今回は、あの有名な「マリアの賛歌」に触れて、マリアの姿を強くイメージすることが出来ました。

旧約聖書(詩篇、サムエル下、ヨブ記など)の言葉の段片が豊富に散りばめられているこの賛歌。「わたしの魂は主をあがめ、わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます。身分の低い、この主のはしためにも目を留めてくださったからです。(1:46~48)」とか「その御名は尊く、その憐れみは代々に限りなく、主を畏れる者に及びます。(1:50)」には、受胎告知を受けた母マリアの深い信仰と神への賛美、謙遜な姿が女性らしい祈りの言葉として記されています。

一方、51節からは「腕で力を振るい、思い上がる者を打ち散らし、権力ある者をその座から引き降ろし、身分の低い者を高く上げ、飢えた人を良い物で満たし、富める者を空腹のまま追い返されます。その僕イスラエルを受け入れて、憐れみをお忘れになりません、わたしたちの先祖におっしゃったとおり、アブラハムとその子孫に対してとこしえに。(1:51~56)」と記されているように、言葉にも勢いが増します。そこには当時のイスラエル人らしい、全てを神に信託するマリアの本性が力強く感じられます。

今回私はこの美しいマリアの祈りが、単なる神への賛美だけではなく「預言」でもあることを知りました。

マリアは聖霊に満たされる中で、イエス・キリストの誕生によって旧約の時代が終わり新しいイエスの時代へと世の中が変わることを、喜びを持って告げました。

新しい時代では、神によって、権力を持っておごり高ぶる人間は引き下ろされ、不要な人間と蔑まれてきた弱い立場の人々は高くあげられるのです。

私は、このマリアの預言はイエスによって実現し、これこそが「希望」だと感じます。自分を「はしため」と語ったマリアもその希望は同じ思いであったのでしょう。

次回では、いよいよイエスが誕生なさいます。「深い闇を切り裂く光」の象徴であるイエスの登場に心をときめかせながら学びを進めていきます。(Y)


オオスカシバ

このページの先頭へ