クリスマス礼拝2020
12/15(火)にチャペルで行われた礼拝の模様をお届けします。
新型コロナウイルスの感染者が全国的に急増する中、学生さんへの感染を未然に防ぐために、今回の礼拝は教職員だけで執り行うこととしました。
●前奏 奏楽:長井典子 講師
●聖語
神はその独り子を賜ったほどに、この世を愛してくださった。それは、み子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。(ヨハネによる福音書3:16)
●初めの祈り
主よ、わたしたちの口を開いてください
わたしたちは、主の誉れを現します
栄光は父と子と聖霊に
初めのように、今も、世々に限りなく アーメン
主をほめたたえましょう
主のみ名をたたえます
●マリアの賛歌 ルカ 1:46-55
1 わたしの魂は主をあがめ|| わたしの霊は救い主である神を喜びたたえる
2 神はこの貧しい女にも|| 目を留められた
3 今から後、いつの世の人も|| わたしを幸いな女と呼ぶ
4 力ある方が|| わたしに偉大なみ業をなさったから
5 主のみ名は聖|| その憐れみは世々、主を敬い畏れる人に
6 主はみ腕の力を振るい|| 思い上がるものを打ち散らし
7 権力を振るう者をその座から下ろし|| 身分の低い人を引き上げ
8 飢えた人を良い物で満たし|| 富んでいる人をむなしく追い返される
9 神は父祖アブラハムとその子孫に|| 永遠に約束されたように
10 憐れみを忘れず|| 僕イスラエルを助けられた
栄光は|| 父と子と聖霊に
初めのように、今も|| 世々に限りなく アーメン
●聖書
その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。 すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。 天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。 あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」 すると、突然、この天使に天の大軍が加わり、神を賛美して言った。
「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ。」
天使たちが離れて天に去ったとき、羊飼いたちは、「さあ、ベツレヘムへ行こう。主が知らせてくださったその出来事を見ようではないか」と話し合った。 (ルカによる福音書 2:8-16)
●クリスマスメッセージ:チャプレン 司祭 ヨセフ 下原太介
今年は新型コロナウイルスに苦しめられた一年でした。何が最善の対策なのか、誰にも正解が分からず、ただひたすら目先の対処療法を信じて突き進んでいると言ってよいでしょう。その結果、人類は人との関係性を断ち切って生きるという、前代未聞の生き方を選択せざるを得なくなったのです。
仮に、この私たちの今の混乱ぶりが歴史に刻まれて、それを100年後、1,000年後に評価されたとしたならば、きっと未来の人々は私たちの無知ぶりに驚くことでしょう。それは当たり前のことで、その未来には新型コロナウイルスに対する膨大な知識がきっと普及しているからです。
そのような見方でイエス・キリストが生まれた2000年前について考えてみると似たような状況に気づきます。すでに「未来人」である私たちには福音書があるので、イエスが神であることや十字架の救いの意味については正確に把握できています。でも、2000年前当時のイエスを知る人々は彼のことについて完全に無知でした。それはイエスの両親でさえも同じでした。せいぜいのところイエスを預言者とか政治の指導者と思った程度で、中には悪魔のリーダーといった全くの誤解をする者も大勢いたのです。
さて柳城においてイエスへの信仰を持つ人は多くはないのが現状ですが、コロナウイルスに対するのとは大きく異なり、イエスに対する知恵という点では確立されたものを柳城は備えています。たとえ信仰は持っていなくても「イエスについて正確に知ることができる」という状況下に私たちが置かれていることが、まさに神からの大きなプレゼント、恵みなのです。
今日のクリスマス礼拝を、この恵みを感じる時にしたいと思います。(要約:加藤)
●聖歌 第81番「神には栄え」
●奉献の祈り
全能の父なる神よ、この信施を受け、主のみ業のために用いてください
すべてのものは主の賜物。わたしたちは主から受けて主にささげたのです アーメン
●点火の祈り
大いなる光を造られた主が、豊かな憐れみによってわたしたちの心の闇を照らし、喜びに目覚めさせてくださいますように
アーメン
光の源である主の輝きによって、救いの光が世の隅々にまでゆきわたりますように
アーメン
義の太陽であるキリストが皆さんを照らし、行く道の闇を取り除いてくださいますよう
アーメン
●主の祈り
天におられるわたしたちの父よ、
み名が聖とされますように。
み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。
わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。
わたしたちを誘惑におちいらせず、
悪からお救いください。
国と力と栄光は、永遠にあなたのものです。 アーメン
●降誕日特祷
全能の神よ、み子の訪れによってわたしたちを清め、心の闇を照らしてください。主が来られるとき、主にふさわしいみ住まいを、常にわたしたちのうちに備えることができますように、父と聖霊とともに一体であって世々に生き支配しておられる主イエス・キリストによってお願いいたします。
アーメン
●平安のため
すべての聖なる望み、良い思い、正しい業のもとである神よ、この世の与え得ない平安をわたしたちにお与えください。わたしたちがみ心にすべてをゆだね、み力によりあだを恐れず、安らかに日々を過ごすことができますように、救い主イエス・キリストのいさおによってお願いいたします。
アーメン
●諸祈祷
名古屋柳城女子大学・名古屋柳城短期大学のために祈りましょう
全能の神よ、わたしたちはただ主の賜物によってまことの知恵を得ることができます。どうか、み名によって建てられた名古屋柳城女子大学・名古屋柳城短期大学に恵みを下し、教える者と学ぶ者を祝福して、共に知識を深め、主の真理を悟り、愛をもって互いに仕え、謙遜な心で唯一の神を仰ぐことができるようにしてください。主イエス・キリストによってお願いいたします アーメン
新型コロナウイルスや東日本大震災の自然災害によって被害に遭われた方々を思い、ともに祈りましょう
慈しみ深い神よ、新型コロナウイルスや相次ぐ自然災害によって命を失った人々のために祈ります。どうか彼らがあなたの御手の中で安らかに憩うことができますように。家族を失った人々に主の慰めが与えられますように。また、今もなお苦しみ、不安の中にある人々に、勇気と希望をお与えください。そして、わたしたちも、この人々のことをいつも思い出し、助け合う心を持つことができますように。主イエス・キリストによってお願いいたします アーメン
●祝祷
●聖歌 第74番「きよしこの夜」
●後奏