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大学礼拝 2016/7/27

カテゴリー:大学礼拝

【コリントの信徒への手紙  一 12:4-7】
賜物にはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ霊です。
務めにはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ主です。
働きにはいろいろありますが、すべての場合にすべてのことをなさるのは同じ神です。
一人一人に“霊”の働きが現れるのは、全体の益となるためです。

今日の聖書にある「賜物」とは、原文のギリシャ語の「タラントン」を翻訳したものです。今日の英語では「タレント」、すなわち、普通「才能」と訳される言葉です。神から人間一人ひとりに才能が与えられていると聖書は語っています。

ところが、たいてい私たちはマイナス思考が強くて、自分の才能の無さを嘆くことが多いものです。人と較べて「もっと、あのようになりたい」と思う。学校では成績に振り回されるので、もっと深刻です。大学でも同じでしょうが、それでも資格を取る場合には点数など関係ありません。合格か不合格かで決まるだけで、点数よりも、現場で役に立つかどうかの評価の方がはるかに大切になってきます。運転免許がいい例で、学科試験の点数が悪くても運転技術は抜群という場合もあり得ます。

ですから、自分の才能についてあれこれ考える際には、「できない」ことよりも「できる」ことの方に注目すべきです。もうすぐ始まる夏休み。普段できないことに挑戦して、自分の隠れた才能を見出す機会にしてはどうでしょうか。

私の友人で寿司職人がいますが、彼は、高校3年生の時、勉強に向いてない自分に気付いて寿司屋の道に進みました。回りのほとんどが進学する中でのことです。結局、彼の店は大成功して、50年経った今でも定期的にその寿司屋さんで同窓会を開いています。また、理工系大学1年時にスパゲティ屋さんの道に進路変更した友人もいます。自分が何に向いているのかを見つけるのも「才能」かもしれません。

皆さんのほとんどは保育士と幼稚園教諭の資格を取得しますが、この方面の仕事では、人と人とが向き合うという意識を持つことが大切になります。ですので、物事をテキパキこなすという才能よりかは、ユックリと人に向き合う姿勢の方が役に立つことでしょう。今の自分自身をプラス思考で振り返って、自分に何ができるかを考えるようにしたいものです。(チャプレン)

アガパンサス

 

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