大学礼拝 2016/10/26
カテゴリー:大学礼拝
【ローマの信徒への手紙 12:6-7】
わたしたちは、与えられた恵みによって、それぞれ異なった賜物を持っていますから、預言の賜物を受けていれば、信仰に応じて預言し、奉仕の賜物を受けていれば、奉仕に専念しなさい。
前回の礼拝で、キリスト教の洗礼式についてお話ししました。水に中に浸かるとは、いったん「死ぬ」こと、つまり、今までの自分の生き方を変えて、キリスト教の教えに従った新しい人生を歩むことでした。洗礼には無関係な皆さんかもしれませんが、自分自身が変わっていく、自分を変えていくことは大切です。
小学校から大学へと進む中で交際範囲はだんだんと広がるものですが、多彩な人と接することは自分を変える大きなきっかけになります。私自身、大学に入った時、個性的な人々に出会い、自分がつまらない人間だと感じたものです。文科系のくせにアインシュタインの相対性理論を計算してみせたり、24時間で映画を11本観たとか、カミュの『異邦人』の日本語を全部暗記してから原文のフランス語で読み返したりと、本当に刺激的でした。
皆さんのほとんどは、将来、幼児教育か介護福祉の道に進むでしょうが、相手をする人は社会的に弱い立場の人たちです。それらの声をきちんと受け止められるかどうかで仕事の充実度が決まってきます。最初からできなくても、自分を変える柔軟性を持っていれば、そのうちにうまく対応できるようになるでしょう。仕事上の知識や技術と共に、それぞれの個性を活かし切って仕事をしなくてはなりません。そのためにも自分を変えていく姿勢が常に求められます。(チャプレン)
カリブラコア
2016年10月31日