大学礼拝 2017/7/19「人の心と心理学」
【ガラテヤの信徒への手紙 6:1-4】
6:1 兄弟たち、万一だれかが不注意にも何かの罪に陥ったなら、“霊”に導かれて生きているあなたがたは、そういう人を柔和な心で正しい道に立ち帰らせなさい。あなた自身も誘惑されないように、自分に気をつけなさい。
6:2 互いに重荷を担いなさい。そのようにしてこそ、キリストの律法を全うすることになるのです。
6:3 実際には何者でもないのに、自分をひとかどの者だと思う人がいるなら、その人は自分自身を欺いています。
6:4 各自で、自分の行いを吟味してみなさい。そうすれば、自分に対してだけは誇れるとしても、他人に対しては誇ることができないでしょう。
みなさん、こんにちは
今日は「人の心と心理学」というテーマでお話をさせていただきます。
人の心は移り変わるものですが、その時々の心の状態がその人の言動から分かる場合があります。それをいくつかご紹介しましょう。
①癖で髪とか指をいじる人を見かけますが、これは自分の不安を解消したいために、自分自身の体に触れて緊張感を和らげたいという行為です。こういった癖を代償行為と言います。体に触れることで子どもを落ち着かせるのも、こういった心理を使う点では同じです。
②「楽しい」と口では言いながら貧乏ゆすりをしている人がいますが、本当は、関心がないというサインなのです。他にも、ボールペンをカチカチさせる、腕を組む、頬杖をつく、居眠りするなども同じです。
③自慢話が好きな人がいます。度々だと避けたくなりますね。こういう人には切れ易いタイプが多いです。他には、立場の弱い人には威圧的だが目上には低姿勢、人前でクレームを言う、好印象を与える行動を取るなんていうもの自慢話が好きな人に多いです。元々、強い劣等感があるために自分を誇示するわけです。それを知ると、自慢する相手を許す気にもなりませんか?
④私たちの好きな噂話。「誰にも言わないでね」とささやかれると余計に言いたくなりますよね。でも結果は悲惨で、どんどん尾ひれが付いて周囲に伝わっていきます。その点では伝言遊びと全く同じです。ちなみに、噂話で人を褒めることは稀ですね。
人間は不思議です。人のある特定の評価を何度も繰り返し聞いていると、そのうちに、それが正しいと思えてきます。でも、それが本当どうかは、自分自身の目と耳で正確な情報を得て判断するまでは分かりません。
今日、こういった話を皆さんと共有できたことを神様に感謝します。(本学教員 山脇眞弓)