シェア15 『あなたにとってイエスとは』2017/12/6
シェア15:『あなたにとってイエスとは』
(マルコ8:29)「それでは、あなたがたは私を何者だと言うのか」
【マルコによる福音書8:27-30】
◆ペトロ、信仰を言い表す
8:27 イエスは、弟子たちとフィリポ・カイサリア地方の方々の村にお出かけになった。その途中、弟子たちに、「人々は、わたしのことを何者だと言っているか」と言われた。
8:28 弟子たちは言った。「『洗礼者ヨハネだ』と言っています。ほかに、『エリヤだ』と言う人も、『預言者の一人だ』と言う人もいます。」
8:29 そこでイエスがお尋ねになった。「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」ペトロが答えた。「あなたは、メシアです。」
8:30 するとイエスは、御自分のことをだれにも話さないようにと弟子たちを戒められた。
シェア15回となったバイブルタイムでは、イエスの「問いかけ」が何度も十字架とともに浮かび上がる機会となりました。
いよいよ弟子たちに、これから御身に起こるべき苦難を話されたイエスですが、「救い主(メシア)」というイエスの使命は、民衆たちには、日々の暮らしを向上させてくれる「王」という認識でしかなかったことを、今日の福音書は暗示しています。
イエスと民衆のメシア観のその相違に、精神世界ブームに理想を求め、様々に「あやかる場所」を徘徊し終えることのない現代人の姿が垣間見えるようです。
イエスはメシア観の相違が大きいことを承知で神のご計画を話されました。
「誰にも話さないように」(マルコ8:31)と弟子たちに言われたその時、彼がどのような思いであったのか推測はできますが、福音書には答えはありません。
バイブルタイムでは様々な方向からのシェアが自由に行われます。それぞれのメシア観があり、イエスの思いを体感したいとイメージを膨らませます✴。
『イエス・キリスト』すなわち『救い主・イエス』―。 この信仰告白こそ、十字架にひとり向かわれたイエスの生き様を模範とし愛する喜びです。また、この『イエス・キリスト』という告白こそが人生の終着点です。
その安心感と平和な心とがバイブルタイムの目標でもあります。