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バイブル✝タイム ルカ通読1【1:1~13】2019/9/17

カテゴリー:活動記録

バイブルタイムでは今回より、ルカによる福音書の学びが始まりました。

まず序文では、「すべてのことを」「はじめから」「くわしく」「順序正しく」(ルカ1:3)という言葉に注目しました。そこでは福音書に寄せるルカの自信のあらわれに気づくことが出来ました。

また、合わせてルカが「確実なものであることを」(ルカ1:4)と述べていることから、それ以前に著されていた福音書の内容にルカは十分満足していなかったと推測出来ました。

続く記事では、洗礼者ヨハネの誕生以前についての出来事が記されています。

ヨハネの両親、ザカリアとエリサベトは良家の出であり、信仰の深さでも「非のうちどころがなかった(ルカ1:6)」人でした。ただ、二人の間には子どもが生まれていなかった点を除いては…。

当時のユダヤでは不妊は「神の裁きが起きた」などと思われていました。その中で肩身の狭い暮らしをしていた二人のもとにヨハネは誕生したのです。

聖所にて香を焚くという名誉ある仕事に招かれたザカリアは、またとないチャンスに思わず自分の願いを祈っていたのでしょうか。その祈りは聞き入れられ、イエスの御業の道を備えるため、ヨハネは誕生しました。

ルカはイエス・キリストの様々な行い、御言葉、すなわち神の御業を述べることの「はじめから(ルカ1:3)」をヨハネ誕生の物語から綴っています。

今回、ルカによる福音書は「物語」として豊かであること、また他の福音書と比べ、豊かなたとえ話が多いと知りました。

愛するイエス・キリストをどのように伝えたらよいか、ルカは熱い志と使命感を持って、考えに考えながら福音書を綴ったのですね。私たちは、それによって、あたかもイエスを昔から知っている人のように感じられます。

今回最も大切なこととして、イエスを深く知っている人、また知らない人にかかわらず、イエス・キリストをどう伝えるか、そこに力点を置くことが福音書を解き明かす上での重要なことと学びました。そして私たちは福音書を通して千分の一でもよいからイエス・キリストと同じ行動をすることが福音書が掲げる「到達点」であると理解できました。

さて、イエスの御姿を豊かに感じられる、ルカによる学びは始まったばかりです。次回も福音書を通して、イエスの歩かれた道を辿っていきたいと思います。(Y)


河川敷で遊ぶ園児たち

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