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カテゴリー:礼拝記録 の記事一覧

2015年度のセンター活動が始まりました。

毎週の大学礼拝は学生さんの応援がないと成り立ちませんが、本学では各クラス毎に宗教委員を選出して様々なお手伝いをお願いしています。また、サーバー(礼拝司式者の補佐役)とオルガン奏楽者をボランティアで募っています。これらの皆さんが快く引き受けてくださるお陰で、本学の伝統は見事に守られています。

今日の昼休み、その学生さんらに集合してもらい、カレーパーティーを兼ねて連絡会を開きました。 ちょっとご飯が固めでしたが、じっくり煮込まれた美味なカレールウに助けられ、チャプレンや教職員と一緒に楽しい時間を持つことができました。柳城っていいなあ、と感じられるひと時だったと思います。(加藤)

入学式 2015

カテゴリー:入学式

2015年度の入学式は、4月2日、「菜種梅雨」(春の長雨)の合間を縫うような晴れ間に行われました。今回は、柳城の入学式の特徴をいくつかご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

式は礼拝形式で行われますが、壇上には学生サーバーが司式者の補佐役としてお手伝いに当ります。

 

 

 

 

 

 

入学生全員の名前が、クラス担当教員によって読み上げられます。本学の大切な入学認証手続きです。

学生席は、在学生と新入生とが交互になるように配列されます。もちろん、これは新入生を温かく迎え入れる気持ちを込めた配慮ですが、もうひとつ、礼拝の最中に「平和の挨拶」を交わす場面があり、その際に隣同士で「主の平和」と唱えながら握手をかわして、同じ気持ちが表現されるようになっています。

 

今年度の最初の礼拝では、新海英行学長より、保育と介護福祉を学ぶ学生たちに向けて、建学の精神「愛をもって仕えよ」にもとづく実践と理念のあり方が、糸賀一雄の言葉を引きながら丁寧に語られました。
【2015年度 第1回大学礼拝 4月8日(一年生) 3月26日(二年生)】


この子らを世の光に ― 糸賀一雄(1914~1968)に学ぶ ―

1 障がいを持つ子どもたちのために尽くした生涯とその働き

戦後における「障がい児・者の福祉と教育」のパイオニア、糸賀の足跡に学んでみよう。

彼は、1946年11月、「近江学園」(知的障害児の教育・医療施設、孤児の養護施設)を創設し、その後、いくつかの施設を設立した。代表的なものは、「びわこ学園」(重度障がい児施設)(1963年)、「第二びわこ学園」(1966年)である。(これらの施設を建設した経緯と実践を貫く教育観は、著書A『この子らを世の光に―近江学園二十年の願い―』1965年、B『福祉の思想』1967年、C『愛と共感の教育』1972年に詳しい。)

2 人として生き、人らしく発達することはすべての子どもの権利

糸賀はこう述べている。「この世の役に立ちそうもない重度や重症の子どもたちも、ひとりひとりがかけがいのない生命をもっている存在であって、この子の生命はほんとうに大切なものだということであった・・・「この子」という生きた生命、個性のあるこの子の生きる姿のなかに共感や共鳴を感ずる」(B)子どもたちのいのちの尊さこそ彼の教育観の基本中の基本であった。

糸賀は、生命への畏敬を基本におき、生存権(憲法25条)と教育権(26条)を結びつけ、生きる権利と発達する権利を統一的にとらえ、療育・治療教育・養護・保育に取り組んだ(A)(B)。その際、生存権と教育権を保障し、実現するのは国家・社会の義務(=義務教育)(B)とし、それゆえ、国家による就学の猶予・免除(貧困や疾病のゆえに)を拒否した(B)。さらに「働く母親をまもり、子ども自身をまもる」ために、「保育所の適正配置とか集団保育の新しい教育的意味を強調した(B)。

3 「この子らに世の光を」ではなく、「この子らを世の光に」

子どもたちが自らの人生と社会の主役に成長することをことのほか重視した糸賀は、聖書(マタイ5章13節~16節)に学んでこう述べている。「「この子らに世の光を」あててやろうという憐み」ではなく「この子らが自ら輝く素材そのものであるから、いよいよみがきをかけて輝かそう」「「この子らを世の光に」である」「この子らが生まれながらにもっている人格発達の権利を徹底的に保障せねばならぬ」(B)「本来一人ひとりが光り輝く存在であり、障害をかかえた人たちも分けへだてなく共に生きることのできる社会こそが“豊かな社会”である」(A)「自己と他者の共同(まじわり)が人格の本質であること、又かかる共同を成立せしむるものが“愛”に外ならない」(C)

要するに、「この子らを世の光に」する教育を実現するのは、「共に生きることのできる社会」「自己と他者の共同」であり、こうした社会や共同を実現するものが愛である。これこそキリスト者糸賀の生涯にわたる実践を動かした究極の考えであった。

 

 

 

卒業式 2014

カテゴリー:卒業式

正式には「卒業証書・修了証書 授与式」と呼びます。保育科の学生さんには卒業証書が、専攻科の学生さんには修了証書がそれぞれ渡されます。

3月17日に行われた本学の卒業式の特徴をいくつかまとめてみました。

 


式は、キリスト教の礼拝形式に従って行われます。壇上には、式を司る司式者団が並びます。
【左より、理事長(主教)、学長、チャプレン(司祭)】

 

 

 

 

 

 

 

クラス毎に、卒業/修了の認証を行います。学生全員の名前が、クラス担当教員から丁寧に読み上げられます。

 

 

 

 

 

 

 

送辞/答辞は演台で堂々と行われます。参列者全員からシッカリ見えるようにとの配慮です。

 

 

 

 

 

 

 

卒業記念品が、在学生代表者から卒業生代表者へと手渡されます。

 

 

 

 

 

 

 

教職員から卒業生へ聖歌のプレゼントがされます。

 

 

 

 

 

 

 

本学では伝統的にアカデミック・ドレス(ガウン&キャップ)が式の最中は用いられます。式が終了すれば、このように、ごく普通の風景に変わります。

 


卒業式の直後に、体育館で卒業パーティーが行われます。ケータリング業者が入りますので、お腹はもちろん大満足。2年間(介護福祉専攻科は3年、保育専攻科は4年)、苦楽を共にしてきた教職員も加わり、柳城らしい手作り感のある至福のひと時でした。(加藤)

 

 

 

12月17日(水)16時30分より体育館で行われたクリスマス礼拝の様子をお伝えします。(加藤)

・式の開始前にクリスマス献金をお捧げします。

・前奏の後、点火の祈りが捧げられ、聖歌と共に司式者団が入場して通路のロウソクに火が灯されます。

・聖歌隊の調べにのせてキリスト降誕劇が始まります。

・マリア(左)が天使ガブリエルから受胎告知を受けました。

・ヨセフとマリアがベツレヘムに向けて旅立ちます。

・イエスの誕生が、天使によって羊飼いらに告げられました。

・2匹の羊の正体は「我が子」でした(特別出演)!

・羊飼いらがイエスを拝みに来ました。

・続いて、3人の博士らが捧げ物を持ってイエスのもとに登場です。

・出演者全員で「きよしこのよる」を歌い、めでたくフィナーレです。

・降誕劇に続き、聖歌が朗読され、チャプレンがクリスマスメッセージを行います。
【ヨハネによる福音書 1:1-5、14】
初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は、初めに神と共にあった。万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。

・名古屋柳城短期大学ハンドベルクワイアによる「きよしこのよる」の演奏です。

・介護福祉専攻科の学生さんが手話を使いながら「Smile ~君は一人じゃない~ 」を歌いました。

・奉献の祈りの後、全員のローソクに火が灯され、祈りが捧げられます。
【アッシジの聖フランシスの祈り】
主よ、
あなたの平和を人々にもたらす道具として、
わたしをお使いください。
憎(にく)しみのあるところに愛を、
不当な扱いのあるところにはゆるしを、
分裂のあるところには一致を、
疑惑のあるところには信仰を、
誤っているところには真理を、
絶望のあるところには希望を、

暗闇(くらやみ)には光を、
悲しみのあるところには喜びを、
もっていくことができますように。
慰(なぐさ)められることを求めるよりは慰めることを、
理解されることよりは理解することを、
愛されることよりは愛することを、
求める心をお与えください。
私たちは自分に死ぬことによって自分を見いだし、
自分自身に死ぬことによって
永遠のいのちをいただくのですから。

・司式者団らが退場して礼拝は終了です。

・最後に、クリスマスプレゼントが全員に渡されました(プレゼントの内容はこちら)。

2014年度は、本学のロゴマーク入りミニハンカチ2枚セットです。

保育/幼児教育の現場に巣立つ多くの卒業生に役立つようにと考えてみました。タオル地で柔らかくサイズも小ぶりなので、あれこれと忙しい職場では重宝すると思っています。もちろん、使うたびに短大のロゴに記された「BY LOVE SERVE(愛を持って仕えなさい)」の文字を見つめて欲しいとの願いが込められています。

製作は、愛知県セルプセンターのご紹介を通して、愛知県長久手市にある「社会福祉法人 あいち福祉会 たかぎ作業所」にお願いしました。本所には全自動ミシンが何台も備わっており、まとまった数の注文に応えて頂けるたいへんありがたい所です。これを機に訪問させて頂きましたが、作業員そして職員の皆さんは明るく一生懸命に働いておられました。

「仕事などできるはずがないと思われていた方が、ここに来て普通に仕事ができるようになった時は本当に嬉しい」と語る所長さんの笑顔が印象的でした。
(加藤)

兄弟たち、あなたがたは、自由を得るために召し出されたのです。ただ、この自由を、肉に罪を犯させる機会とせずに、愛によって互いに仕えなさい。律法全体は、「隣人を自分のように愛しなさい」という一句によって全うされるからです。
(ガラテヤの信徒への手紙 5:13-14)

2014年度のデザインには、当センターが企画する東日本大震災復興支援ボランティア活動の1シーンを採用しました。世の光であるイエス・キリストと花火の光とを重ね合わせ、長期化する復興への道のりが希望に満ち満ちたものになるようにとの願いを込めてみました。以下はカードに記載した説明書きです。(加藤)

※写真は、今年の夏、東日本大震災の被災地を訪問したボランティア学生と、仮設住宅に住む子どもたちとの交流活動中のワンシーンです。長期化する仮設住宅での生活を余儀なくされている子どもたちとボランティア学生は短い時間ではあったものの、互いに関わる中で心の繋がりをもつことができました。今なお困難と悲しみの中にある方々のあいだに、主の平和とみ恵みが行きわたりますように。

「 わたしを信じる者が、だれも暗闇の中にとどまることのないように、わたしは光として世に来た。」
(ヨハネ 12:46)

 

 

 

 

 

 

 

【名古屋柳城短期大学附属 柳城幼稚園 年長 あお組】

イエスは言われた。「子供たちを来させなさい。わたしのところに来るのを妨げてはならない。天の国はこのような者たちのものである。」 (マタイ19:14)

クリスマスまで、あと二週間となりました。12月10日の大学礼拝には、附属柳城幼稚園の年長あお組の子どもたちが来て、すてきなクリスマス・キャロルとトーンチャイムの演奏を聴かせてくれました。

チャペルは、この日を楽しみにしていた学生たちや短大教職員で満員となり、用意したエキストラの椅子や三階席もすぐにいっぱいになりました。お揃いの聖歌隊衣装をまとって、少し緊張した面持ちで入堂してきた子どもたちを、子どもの大好きな保育学生のみなさんが温かい拍手と笑顔で迎えました。聖壇の前に二列に並んだ子どもたちは、担任の桑原先生が弾かれるオルガンに合わせて、クリスマスを祝う2曲のキャロルを丁寧に歌いました。そして、一生懸命に練習を重ねてきたトーンチャイムによる「きよしこの夜」を演奏しました。

あお組の保護者の方々も礼拝に出席され、柳城幼稚園の先生方、短大の学生や教職員がすばらしい交わりの時をもちました。その中心に、柳城幼稚園の子どもたちがいます。子どもたちを中心にして、幼稚園と短大が温かな交わりをもちながらイエス様の降誕を待つというすばらしい時間をいただきました。

この日のために練習と準備を重ねてこられた、柳城幼稚園の子どもたちと先生方に感謝。そして、この恵みに感謝。すべての子どもたちと、子どもたちに関わるすべての保育者さんたちに、よきクリスマスが訪れますように。(村田)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


天使は言った。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。
(ルカ1:30-32)

保育科の1・2年生の実習が終わって12月に入りました。学生たちが戻ってきたキャンパスはいつもの活気を取り戻しただけでなく、クリスマス・アドベントを迎えて、ふだんとは違った特別な雰囲気が漂うようになりました。

12月2日の日没時に、正面玄関のホールで、田中誠チャプレンの司式のもと、学生と教職員が集ってクリスマス・ツリーの点灯式が行われました。わずかに残った夕日の残照をたよりに聖歌を歌い、いよいよ次第に夕闇が濃くなっていく中で、手にしたろうそくに火を灯すと同時に、ツリーに灯りが点きました。ろうそくの火とツリーの灯りの中で聖歌を歌いながら、一年じゅうでもっとも夜が長く闇が濃くなるこの時期に、闇の中で光が灯り、いのちと希望の輝きが私たちの心に復活するクリスマスの奇跡を感じました。

ツリー点灯式から、柳城短大のアドベントが始まります。手づくりのオーナメント(ツリー飾り)で飾られたクリスマス・ツリーが来校される人を出迎え、学内の至る所に手作りのリースや各国の降誕人形が飾られます。思いがけないところに貼られているアドベントカレンダーを見つけて、毎朝、一番に来た人がその日の窓を開けるという楽しみもあります。図書館ではクリスマス絵本の展示も始まりました。

チャペルでは、アドベントクランツのろうそくが灯り、常緑樹の緑と手づくりのリースが飾られて、主の降誕を静かに待ち望んでいます。そして、毎年恒例となった、柳城短大のクリスマス展がチャペルの礼拝堂で展示されています。キャンドルタワー、サンタクロースの煙出し人形やマトリョーシカ、クリスマス記念の珍しい外国の切手、そして、クリブと呼ばれる各国の降誕人形など、クリスマスを祝う手作りの木の玩具がたくさん展示されています。

チャペルでのクリスマス展は、来年1月6日まで開催されます。見学をご希望の方は、キリスト教センターまでご一報ください。(村田)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

記念礼拝の第2部で、本学の元チャプレンである相澤晃司祭をお招きして、お話を伺いました。

『神様の恵みに生かされたチャプレン時代』というテーマが先ず印象的でした。キリスト教主義学校として「神様の恵み」という発想は決して忘れてはならないと感じます。具体例として、本学の定員増が認可された時や附属幼稚園の誘致を受けた際の経緯が紹介されました。このような歴史を語り継ぐ意志の強さが、学校の実力を示すバロメーターなのかもしれません。

当時の学生さんらと思い出話には心が和みました。「マーガレット会」を中心に学生さんらと親身にお付き合いされた様子も印象的でした。「彼氏がいない」と相談に来る学生へ返答は「未来の彼氏に対して神のお守りをお願いしなさい」でした! 感動です。

チャプレンとしてだけではなく教員としても事務員としても活躍された相澤司祭は柳城を心から愛しておられたのだと、お話を伺って私は強く感じました。「教員、職員、学生の皆さん。1人でいいから、朝、教会の前を通る時にチャペルでお祈りをしてください」という司祭の言葉が心に残ります。(加藤)

彼らに(イエスは)言われた。「こう書いてある。『わたしの家は、祈りの家でなければならない。』」
(ルカ19:46)

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