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卒業式 2016

カテゴリー:卒業式

第63回卒業証書授与と第19回修了証/学位記書授与の模様をお届けします。

●卒業生の入場
ワーグナーの楽曲に合わせて卒業生が入場します。

 

 

 

 

 

 

●前奏
ピアノの伴奏に合わせて司式者団が入場します。

 

 

 

 

 

 

●聖語
チャプレンが「愛によって互いに仕えなさい。」と唱えると会衆が「神は愛です。愛にとどまる人は、神の内にとどまり、神もその人の内にとどまってくださいます。」と応答します。

 

 

 

 

 

 

●聖歌 第491番「あめなる喜び」

●特祷
チャプレンが次のように唱えます。

「すべての力の源である神よ、本日、卒業・修了の日を迎えるこの学生たちをこれまで守り、無事にすべての課程を終えさせ、その目的を遂げさせてくださったことを感謝し、み名をほめたたえます。また、この学生たちがそれぞれの賜物をもってこの学院を豊かにし、友人たちや教職員に多くの喜びをもたらしてくれたことのゆえに、また今日までこの学生たちを育んできた多くの人々の愛の業のゆえに、あなたに感謝を捧げます。

どうか、この学生たちにあなたの豊かな恵みを注ぎ、これからの歩みを祝福してください。一人一人がみ心にかなう日々を歩み、幸いの時も災いの時も喜びの時も悲しみの時も、愛をもって仕える者として生涯をおくることができるように導いてください。わたしたちの主、イエス・キリストのみ名によってお願いいたします。」

 

 

 

 

 

 

●聖書朗読【コロサイの信徒への手紙 3:12-17】
あなたがたは神に選ばれ、聖なる者とされ、愛されているのですから、憐れみの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身に着けなさい。互いに忍び合い、責めるべきことがあっても、赦し合いなさい。主があなたがたを赦してくださったように、あなたがたも同じようにしなさい。これらすべてに加えて、愛を身に着けなさい。愛は、すべてを完成させるきずなです。

また、キリストの平和があなたがたの心を支配するようにしなさい。この平和にあずからせるために、あなたがたは招かれて一つの体とされたのです。いつも感謝していなさい。キリストの言葉があなたがたの内に豊かに宿るようにしなさい。知恵を尽くして互いに教え、諭し合い、詩編と賛歌と霊的な歌により、感謝して心から神をほめたたえなさい。そして、何を話すにせよ、行うにせよ、すべてを主イエスの名によって行い、イエスによって、父である神に感謝しなさい。

 

 

 

 

 

 

●聖歌  第462番「飼い主わが主よ」

●第63回 保育科 卒業証書授与 【151名】
●第19回 専攻科保育専攻 修了証書授与 【8名】
●第19回 専攻科保育専攻 学位記授与 【8名】
●第19回 専攻科介護福祉専攻 修了証書授与 【11名】

一人ずつ名前が読み上げられた後、クラス代表者が壇上で証書を受け取ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●表彰
社団法人 全国保育士養成協議会 会長表彰
社団法人 日本介護福祉士養成施設協会 会長表彰

勉学において、すばらしい功績をあげた2名が表彰されます。

●式辞  名古屋柳城短期大学 学長 長縄 年延

式辞の中で、東日本大震災の被災地、福島県南相馬市で旅館の再開を果たした女将に、高校生が「なぜ笑顔でいられるのか?」と質問した話が取り上げられました。女将の「笑うとね、元気出る。この状況では笑わないといられない。」という返答と、高校生の「人って今しか生きられない。とにかく、今を大事にしていこうかな。」という感想が紹介され、卒業生に向けて「笑顔で」「健康に」「今を生きなさい」との熱いエールが送られました。

 

 

 

 

 

 

●祝辞  学校法人 柳城学院 理事長 主教 ペテロ 渋澤 一郎

卒業生に向けて「小さいことを大切に」とのメッセージが送られました。「愛をもって仕える」ことの意味の一つとして、「ごく小さなことに忠実な者には、より大きなことが任せられる(ルカ19:17)」というイエス・キリストのたとえ話が紹介され、人目につかないことや自分にとって大切でないことでも、人のために大切に実行することも一つの「愛」の形であり、そういうことの積み重ねが、あなたへの信頼を生み、良い人間関係に発展するのだと締めくくられました。

 

 

 

 

 

 

●聖歌 第561番「サントサント」

●後援会会長 挨拶

社会に旅立つ卒業生に向けて「心を弱らせないで」と語りかけられました。職場は楽しいことばかりではないが、人間関係で悩まないよう、内にこもらずに誰かに相談しながら心を強く保つようにということです。また、一生のうち、好きなことに費やせる時間には限りがあるので、今のうちに思いついたことを行動に移しておくのも必要だという、経験者ならではのアドバイスも送られました。

 

 

 

 

 

 

●同窓会会長 挨拶

ご自分の柳城時代を振り返りながら様々な体験談が語られました。
聖書研究会(聖マーガレット会)に入ったことがきっかけで、それまで嫌いだった柳城が段々と好きになり、ついには、「イエス・キリストを知らなかったら、保育士の資格も、趣味のゴスペルもなかった」と思えるようなったということです。そして、「良い保育者/介護者になるためにも、色々なことにチャレンジをして、失敗もして下さい。何をやっても無駄にはなりません。」との力強い励ましのメッセージが場内に響き渡りました。

 

 

 

 

 

 

●送辞
「先輩は目標、心の支え。努力する先輩の姿を見てきた私たちは、それらを継承していきます。」

 

 

 

 

 

 

●答辞
「次の世代を育てる仕事に向けて、家族が私たちを育ててくれたように、そして建学の精神を忘れずに励みます。」

 

 

 

 

 

 

●記念品贈呈
デジタルピアノ1台の目録が披露されました。体育館での授業や諸行事で大いに利用されることでしょう。感謝です。

 

 

 

 

 

 

●来賓紹介/祝電披露

●教職員による聖歌 第476番「暗闇行くときには」

ここから、卒業式のクライマックスに入ります。まずは、教職員全員で卒業生に向けて聖歌を贈ります。

「暗闇行くときには 主イエスが示された 輝く星をもとめ 光に顔むけよう。
光は闇を照らし 昼は夜をつつむ とりまく影をぬぐいて 光を仰ぎ見よう」

このシーンにグッとくる卒業生も多いとか。

 

 

 

 

 

 

●卒業生・修了生による聖歌 第417番「あなたの平和の」 英語版はこちら

柳城生の一番人気の聖歌が高らかに歌い上げられます。

「あなたの平和の器にしてください 主よ わたしをあなたの 平和の器に
憎しみのあるところに あなたの愛があるように
悲しみがあるところに よろこびが あるように」

今度は、教職員側がグッとくる番です。

 

 

 

 

 

 

●平和の挨拶
お互いに「主の平和」と唱えながら握手を交わします。卒業礼拝が潤います。

 

 

 

 

 

 

●主の祈り

●名古屋柳城短期大学のための祈り

大学礼拝で繰り返してきた祈りです。

「全能の神よ、わたしたちはただ主の賜物によってまことの知恵を得ることができます。どうか、み名によって建てられた名古屋柳城短期大学に恵みを下し、教える者と学ぶ者を祝福して、共に知識を深め、主の真理を悟り、愛をもって互いに仕え、謙虚な心で唯一の神を仰ぐことができるようにしてください。主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン」

●派遣の祈り

「神よ、今、新しい道に歩み出そうとしているこの一人一人を祝福し、お守りください。これからもあなたに与えられたそれぞれの賜物を豊かに用いることができますように。そのために必要なものを必要なときに備え、共に道を歩む友を与え、あなたがこの一人一人を呼び出しておられる道をお示しくださいますように。これからの一人一人の歩みの上に、あなたの聖なる霊を共に臨ませてください。そして、まことの道であり、真理であり、命である主イエス・キリストと共に旅する者として、この一人一人をあなたの愛するこの世界に遣わしてください。わたしたちの主、イエス・キリストのみ名によって。」

●祝祷

「主があなたがたを祝福し、あなたがたを守られるように。主がみ顔をもってあなたがたを照らし、あなたがたを恵まれるように。主がみ顔をあなたがたに向け、あなたがたに平安を賜るように。父と子と聖霊なる全能の神の恵みが、常に皆さんとともにありますように。」

 

 

 

 

 

 

●校歌

「おさなきものは かみのまなごぞ
ひなぎくさゆり いろとりどりに
においさく」

 

 

 

 

 

 

●後奏
伴奏に合わせて、司式者団が退場します。

 

 

 

 

 

 

●卒業生 退場

聖歌 第522番のBGMとともに退場です。

「神ともにいまして 行く道を守り
あめ(天)のみ糧もて 力をあたえませ
また会う日まで また会う日まで
神の守り なが身をはなれざれ」

 

 

 

 

 

 

●(おまけ)卒業パーティー
式後、体育館での恒例の催しです。学生会の皆さんが一生懸命に場を盛り上げてくれました。

卒業生も料理もすばらしくカラフルでした。
皆さんのこれからの長い人生、ずっと、色とりどりに豊かでありますように。お祈りします。(加藤)

2月3日、2年生だけが集まって行う最後のケーキボランティア。

実習中の1年生の分も、2年分の思いも込めて、福島県新地町で開かれる茶話会に届けるケーキを焼きました。今日は、きなこの香りの和風パウンドケーキに、柳城卒業生のイラストレーターの方が描いた絵葉書のメッセージを添えました。

東北の方々に笑顔を届けたい、そんな想いを持ったメンバーが集まって今まで活動を行ってきました。

お礼のお手紙を頂いたり、実際に現地でお礼の言葉を頂いたり、ケーキボランティアを通して東北の方と関わり、私たちもたくさんの笑顔を頂きました。この想いを後輩たちにたくし、これからも東北の方々との繋がりを大切にしていきたいです。(廣瀬)

 

【ローマの信徒への手紙 15:1-2】
わたしたち強い者は、強くない者の弱さを担うべきであり、自分の満足を求めるべきではありません。
おのおの善を行って隣人を喜ばせ、互いの向上に努めるべきです。

いよいよ学年末です。テストや実習を控えて多忙な日々を送っていることと思いますが、一つ一つを確実にこなしてから次のステップに進んでいって下さい。頭は一つ、手足は二本ずつです。つまり一度にできることには限りがあるということ。あれもこれもと考えだすと焦るだけです。

テストの点数は心配でしょうが、皆さんは良い保育者、良い介護者になるために努力してきたはずです。これらの分野は、自信とか経験がものをいう世界です。新年度が始まる前に70日もあるので、今までの経験を振り返ってみることをお勧めします。実習等で、相手との接し方や心の配り方を学んではいませんか。キャンパス生活やアルバイト先などで、新しい友人との交わりを通して今までにない体験をしてはいないでしょうか。自分が成長したどうかを見つめ直すことはとても大切です。社会に出るとその機会は少なくなっていきます。

テストだけではなしに、経験した内容で自分自身を測ってみてはどうでしょう。(チャプレン)

ヒナギク

12月21日に行われた礼拝の模様を、式次第の順にお届けします。
(インフルエンザ流行の心配があったため、当日は、礼拝参加者全員にマスク着用を呼びかけています)

●前奏
保育専攻1年生(野々垣先生クラス)によるハンドベル演奏
「きよしこの夜」 編曲:野々垣 文成(本学特任教授)
演奏者が少なかったので、一人が複数のパートをかけもちしたそうです。でも、テキパキとしたその身のこなしぶりは、見ていて気持ちが良かったです。

 

 

 

 

 

 

●点火の祈り
●聖歌 第69番「もろびとこぞりて」
点火の祈りの後、聖歌が歌われる間に司式者団が入場します。そして、通路に並べられたロウソクにサーバーが火を入れていきます。

●ページェント (イエス・キリスト降誕劇)
「キリスト教保育」受講生、有志学生
演技と聖歌隊の音とが見事に融合した内容だったと思います。毎年のことですが練習時間に限りがあったため、参加者には集中力が養われたことでしょう。本番直前まで工夫を絶やさなかった学生さん、愛をもって指導された柴田智世先生にそれぞれ感謝です。

●福音書 「ヨハネによる福音書 1:1-5、14」
●クリスマスメッセージ (一同着席)
チャプレン 司祭 田中 誠
内容はこちらでご覧ください。

●手話コーラス
介護福祉専攻科学生
「スマイル」 「にじいろ」
柔らかな 手さばきと豊な表情。手話の醍醐味みたいなものが伝わってきました。「一糸乱れぬ」という感じではなかったですが、そんなのは、手話には必要のない要素ですね。

●ハンドベル演奏
扶瀬ゼミ学生
「いのちの奇跡」 編曲:扶瀬 絵梨奈(本学助教)
直前練習の時のことです。満足のいく演奏ができなかった時、指導担当の扶瀬先生が「仲間を信頼して」とアドバイスされていました。たとえ誰かが音を外しても、決して動じずに仲間を信頼して演奏を続ける。このような貴重な経験が学生さんを成長させるのでしょうね。

●聖歌 第76番「かいばおけの干し草に」
●奉献の祈り
聖歌の間に、事前に集められた献金がステージに運ばれます。献金の報告はこちらです。

●聖歌 第91番「荒野のはてに」
●聖歌 「おほしがひかる」
これら聖歌の間に、各自の手持ちローソクに火が回されて、 闇に輝く柔らかな光が会場を美しく包み込みました。準備の苦労が報われる瞬間です。

 

 

 

 

 

 

●主の祈り
●諸祈祷
・名古屋柳城短期大学のための祈り
・東日本大震災と熊本地震を受けて~祈りをともに~
・アッシジの聖フランシスの祈り

 

 

 

 

 

 

●祝祷
●聖歌 第81番「神には栄え」
●後奏

聖歌の間に司式者団が退場し、その後、後奏の音を聞きながら黙想をします。
こうして、晴れ晴れとした気分の中、クリスマスプレゼントが配られて礼拝が終了となります。
今年もクリスマス礼拝を皆で分かち合える機会が与えられました。反省点も含めて、すべてを益に導いてくださる主に感謝します。(加藤)

 

 

クリスマスプレゼントは、本学の恒例イベントの一つです。クリスマス礼拝に参加する学生さん、教職員の皆さん、来賓の皆さんらに全員お配りしているものです。過去の記事はこちらで。

毎年、選定に時間を費やしていますが、2年前からは愛知県セルプセンターのご協力を得て、地域の社会福祉施設の商品を購入するようになってからは準備がスムーズに進むようになりました。お手ごろな値段で本学の要望を盛り込めるし、ささやかながら地域貢献にも加われるということで、担当者としては、大変喜んでいるところです。

今年は、2年前にお世話になった「たかぎ作業所」さんに、再びご厄介になりました。「ミニハンカチ2枚組」第2弾ということで、写真にあるように、本学の建学の精神(By Love Serve  愛をもって仕えなさい)をあしらったものです。

皆さんに、せいぜい使って頂ければ嬉しいです。(加藤)


本学では、年賀状代わりにクリスマスカードを各方面へお届けしていて、その表紙の写真を「今年一年のベストショット」として学内から募集しています。通常のクリスマスカードとは随分と趣が異なりますが、本学の日頃の諸活動が神のご計画に適うものであって欲しいとの願いから、喜びに満ちたクリスマスにふさわしい一枚を選ぶようにしています。

今年のクリスマスカードのコメント部分は以下の通りです。

写真は、本学のボランティアサークル「チーム・パティシエ」の活動のワンシーンです。東日本大震災復興支援活動の一環として、被災地の仮設住宅の皆さんにケーキを届ける活動を4年近く続けています。場所は離れていても心が繋がることを願いながら、皆で楽しんでいますよ。「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。わたしを離れては、あなたがたは何もできないからである。」(ヨハネ15:5)     (加藤)

【ヨハネによる福音書 1:1-5、14】

初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は、初めに神と共にあった。万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。

今、私たちは、福音書からクリスマスの意味を学び、降誕劇からクリスマスの出来事を振り返ることができました。

そのイエスの誕生から今日までの2000年間で、社会は大きく進歩しました。人間の探究心は、目に見えない宇宙の果てやミクロの世界にまで及び、高度に発達した通信網によって情報を瞬時に得られるようになりました。それなのに、このような社会が人間の悩み/苦しみを解放/解決してくれているかというと、そうとは言えないようです。むしろ、地球全体として捉える時、さすがに、大昔のような身分差別制度はなくなったにせよ、貧富の格差が、それに取って代るほどの規模で拡大しています。毎日、どこかで戦争も続いています。2000年前と較べて、本当の意味で、私たちは進歩しているのでしょうか。

皆さんも日頃から色々な悩み/苦しみを抱えていることと思います。それが生きている証かもしれませんが、ただ、それらを解決する努力が不足しているのではないでしょうか。多忙な日々に追われて、考え方が短絡的になり、物事を我慢強く考え抜こうとするのではなしに、手っ取り早く決めてしまおうとする傾向にあるようです。

先日も、いわゆるカジノ法案の強行採決の一件が話題になっていました。この法案の大きな狙いは経済の活性化でしょうが、儲かる人より損をする人の方が多いがカジノでして、ある人は、人の不幸を踏み台にして小さな幸福を得るのがカジノだと語っています。もっとしっかり議論して欲しいと思いますが、特に、先の東日本大震災の際の放射能汚染の影響で今なお避難生活を余儀なくされている方々のことを思うと、カジノ云々で議論し合っている場合なのか、と感じてしまいます。その放射能汚染問題をよそにして、日本の原発も、結局、再稼働が始まってしまいました。生きている間には自宅に戻れない福島の人々はもちろんですが、「避難」できないまま、現地で生き続けている動植物のことも考える必要があります。

都合の悪い放射能汚染には目をつむる一方で、利益に結びつくカジノの件はドンドンと話を進めるということでしょうか。キリスト教カトリック司教団は「私たち人間だけのことではなく、動植物との共存を認識しなさい」とのメッセージを発して、万物が神によって造られたことを心に留めるように促しています。

さて、クリスマスは、イエスが普通の人として生まれたことを記念するものです。イエスは私たちと同じ悩み/苦しみを経験した方なのです。だからこそ、信仰心でイエスを迎え入れた時に、彼を自分の助け主だと、身近に感じられるわけです。今日の福音書には「光と闇」とが語られていますが、「闇」が私たちの悩み/苦しみだとすると、「光」とは、イエスが側にいてくれて何か解決の道があるのではと希望が感じられるような安心感だと言えます。

今日の福音書と降誕劇を心に留めることで、すばらしいクリスマスを迎えて欲しいと思います。(チャプレン)

【コロサイの信徒への手紙 3:15-16】

また、キリストの平和があなたがたの心を支配するようにしなさい。この平和にあずからせるために、あなたがたは招かれて一つの体とされたのです。いつも感謝していなさい。
キリストの言葉があなたがたの内に豊かに宿るようにしなさい。知恵を尽くして互いに教え、諭し合い、詩編と賛歌と霊的な歌により、感謝して心から神をほめたたえなさい。

明けましておめでとうございます。

新しい年が始まり、「気分も一新」という感じかと思います。教会でも、1/1を主イエス命名の日、1/6は顕現日、つまり3人の博士がイエスを訪れた日、そして1/8を主イエス洗礼の日というようにそれぞれ定めて、新しい一年をスタートさせています。

新年に何を期待するかはそれぞれで違うでしょうが、全世界的な視点でいえば、やはり、世界平和ということになるでしょう。難民問題等のニュースからは、他国民との共存の難しさが浮き彫りになっていますが、日本の社会ではどうでしょうか。

日本に住む外国人が200万人を超えています。地域による偏りが大きく、愛知県ではいえば、自動車工場がある地域に外国人の方が多いようです。介護福祉の仕事の担い手として、外国人の方に期待が寄せられてもいますが、そういった「役に立つ外国人」という視点よりも、地域の中で外国人と共存していけるかどうかに関心を寄せたいものです。日本の習慣に慣れない外国人を受け入れる気持ちを高めると共に、ヘイトスピーチ等で語られている情報がはたして正しいかどうかを自分自身で判断することも大切です。

いずれにしても、イエスが語った隣人愛、他人を自分のように愛する気持ちが、皆の心の中心にあってはじめて平和は実現するのだと思います。(チャプレン)


プリムラ

●次回礼拝予定:1/18(水)13:10  合同礼拝(体育館)

【コリントの信徒への手紙一3:6-7】

わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させてくださったのは神です。
ですから、大切なのは、植える者でも水を注ぐ者でもなく、成長させてくださる神です。

本日の聖書個所から、人の成長について考えてみます。

実習先でも気づくことでしょうが、子どもの行動は年齢相応に変化するものです。幼稚園に入ったばかりの子は、親元を離れて生活するという初体験にとまどう毎日でしょうが、年中さんになると、園生活に慣れてきて、自分勝手な面が出始めます。でも、それが年長さんになると、お兄さんお姉さんと呼ばれ、小学校に向けての心の準備も重なって、緊張感を持って生活できるようになります。中学校でも同じで、入学したての頃は、教科別に教員が変わるという学習環境に新鮮味を感じますが、2年生にもなると、いわゆる反抗期を迎えて、心が不安定になることもあります。でも、それが3年生なると、先輩と呼ばれるようになり、高校受験を控えることから、だんだんと落ち着いてくるものです。

このように人は、ある程度の決まった段階を踏んで成長するものですが、ときどき、ある特定の段階を飛び越えてしまうことがあります。いわゆる「幼児返り」の原因もそこにあると言われています。

私が中高一貫校の教員をしていた時の話ですが、職員室によく遊びに来る女子生徒がいて、それがいつの間にか、ある女性教員の膝の上に毎日座りに来るようになったのです。これが職員会でも話題になったのですが、養護教諭の方が「これは子どもの時に、親の膝の上で遊んだ経験がなかったために起こる幼児返りで、そのうち、しなくなりますよ」とアドバイスしたために、その女性教員は安心したうえ、女子生徒も一ヶ月もしないうちに、その行動を止めたのです。

また、荒れた中学校の話ですが、廊下を自転車で走り回るような中学生が、ある時、三輪車を見つけて、それを大変楽しそうに乗り回していたということです。これも「幼児返り」の事例かもしれません。

いわゆる「お受験」などという環境で育つ子どもも多い今の時代、親に甘えて育つ時期を経験できなかった子もたくさんいるでしょう。豊かな幼児体験を経験させることが親の大切な務めです。保育の仕事を目指す多くの皆さんには、親と話し合えて指導もできるような人になって欲しいと思います。(チャプレン)

ポインセチア

●次回の礼拝:クリスマス礼拝 12/21(水)16:30- (体育館)

 

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