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校門の横の花壇に、大小のひまわりが元気に咲きました。

東日本大震災で被災した東北の幼稚園から託されたひまわりの種を山本ゼミのみなさんが育てています。柳城と同じく被災地の園を支援している名古屋短期大学の支援ボランティア「みんなに笑顔をとどけ隊」からいただいた大川小学校のひまわりの種も一緒に育てていて、大きな花を咲かせています。

花壇に種をまき、みんなで成長を見守ってきました。夏の虫たちにはたまらないご馳走のようで、花びらをかじられてしまいました…が、これも、命をつないでいるということかな、と感じています。

このひまわりの様子は、パネルにして、種をいただいた被災地の幼稚園に届ける予定です! (山本)

「今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか、信仰の薄い者たちよ。
だから、『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』と言って、思い悩むな。
それはみな、異邦人が切に求めているものだ。あなたがたの天の父は、これらのものがみなあなたがたに必要なことをご存じである。
何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。
だから、明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である。」

(マタイによる福音書6:30-34)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本学の東日本大震災復興支援ボランティア活動も5年目を迎えました。

今年の準備会は、「がん小屋」という名の仮設住宅(福島県相馬郡新地町)で夏祭りを開こうということで、たいへん盛り上がっています。連日の猛暑にもかかわらず、メンバーの学生さんが夏休み返上で集まってくれました。焼そばやかき氷の試食会もできて、楽しそうですね。引率の教員の皆さんも一緒に頑張っていますよ。

長期化する避難生活の中で、メンタルな面に不安を抱える方がいらっしゃると聞きます。このイベントによって被災地に「元気」が広がることを祈りたいです。(加藤)

また、イエスは招いてくれた人にも言われた。「昼食や夕食の会を催すときには、友人も、兄弟も、親類も、近所の金持ちも呼んではならない。その人たちも、あなたを招いてお返しをするかも知れないからである。
宴会を催すときには、むしろ、貧しい人、体の不自由な人、足の不自由な人、目の見えない人を招きなさい。
そうすれば、その人たちはお返しができないから、あなたは幸いだ。正しい者たちが復活するとき、あなたは報われる。」
(ルカによる福音書14:12-14)

 

本学の附属幼稚園の1つ、豊田幼稚園の年長組の園児さんらが本学に遊びに来てくれました。遊びといっても、サマースクールというキチンとした園行事です。

短大の施設を探検し、ウチの学生さんらと交流。そしてお弁当の後、13時からチャペルで礼拝です。その園の礼拝に学生さんや教職員も合流させていただいたというのが、今日の合同礼拝でした。

幼稚園で普段行っている礼拝はシンプルで分かり易く、学生さんにとっても魅力的だったと思います。特に、子ども用の聖歌はかわいらしくて短大でも取り入れたいくらいでした。3曲目の「スマイル」という聖歌は学生さんも一緒に歌うという設定でしたが、園児さんらの歌声に完全に圧倒された感じでしたね。また、本学の田中チャプレンの聖話は、創世記の天地創造からの話題で、神様はすべての生き物をつくられて満足なさったという有名なお話しです。虫の話で子どもたちは盛り上がっていました。

多くの世代の人々がチャペルに集い祈りをささげる。こんな風景が未来の社会を切り開く原動力となる、などと書いたら大げさでしょうか。子どものように、素直な心で将来を見つめたいです。(加藤)

イエスに触れていただくために、人々が子供たちを連れて来た。弟子たちはこの人々を叱った。
しかし、イエスはこれを見て憤り、弟子たちに言われた。「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。
はっきり言っておく。子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。」
そして、子供たちを抱き上げ、手を置いて祝福された。
(マルコによる福音書 10:13-16)

 

 

 

柳城キリスト教センターでは、学生たちが主体となった活動として、東日本大震災復興支援ボランティア活動を続けています。

その活動の1つが、「チーム・パティシエ」です。

福島県新地町の仮設住宅で毎週水曜日に開かれる「水曜喫茶 ほっとコーナー」に、毎月、ケーキを作って送っています。毎月第2水曜日が、柳城の「チーム・パティシエ」の担当の日です。当日までに届くように、金曜日に集まってケーキ作りを行っています。活動を開始して、3年目になりました。

7月3日の授業後に集まったのは、2年生メンバーの中の3名と、新しく加わった1年生メンバー7名!

はちみつの甘味がたっぷりのケーキをラッピングして、メッセージを添えて、新地町の仮設住宅「がん小屋仮設住宅」にある「支援センターしんち・がん小屋」に送りました。

名古屋にいても、被災地といつも繋がっているような支援活動をしたい。「チーム・パティシエ」は、そんな思いで毎月ケーキを焼き続けている、ステキな学生たちの被災地支援ボランティアです。(村田)

大学礼拝の特別企画として、礼拝後に講演会を開きました。

松本普(まつもと ひろし)さんは「日本聖公会 だいじに・東北 被災者支援センターしんち」の専従スタッフとして、東日本大震災の被災地支援に最初から関わってこられ、現在は、今年6月に開設された日本聖公会の支援拠点「支援センターしんち・がん小屋」に常駐して、福島県新地町を拠点に被災者支援を続けておられます。本学の震災復興支援ボランティア活動の強力なコーディネーターでもある方です。被災地の現状を語っていただくには最適な方をお招きできました。

講演の前半では、記録ビデオ(日本聖公会「いっしょに歩こう!プロジェクト」製作)で過去を振り返りました。津波の恐ろしさや被災者の方々の苦悩を忘れないためには、時々はこのような映像を見ることも大切でしょう。

後半は松本さんの熱い語りです。飾りのない「現代の語り部」が発する真実に、場内が緊張感に包まれます。仮設住宅入居者数の推移を示すデータが映し出されましたが、それは、震災は今なお続いている「現実」である事をあらわしています。それに加え、震災に伴って発生した原発事故に起因する風評被害が、様々な形で被災者の方々の人間関係にまで悪影響を及ぼしているという事実に、何か、心の底のダークな部分をえぐられるような気持ちになりました。その他、東京オリンピックとの関わりとかの話題も挙がって、とにかく、見えないところで被災地と私たちは繋がっている事が良く分かりました。今これをご覧の皆さんも、ご自分で被災地の現状を検索してみられてはいかがでしょうか。

様々な事がありますが、イエス・キリストが説く平安のようなものが心から失われませんように。(加藤)

主はお答えになった。「マルタ、マルタ、あなたは多くのことに思い悩み、心を乱している。 しかし、必要なことはただ一つだけである。マリアは良い方を選んだ。それを取り上げてはならない。」
(ルカによる福音書10:41-42)

 

 

チャペルの受付で、学生さんや教職員の皆さんからお預かりした献金を送金しました。
(上の掲示物は、その結果報告)

ネパールへはAHIを、東北地方へは日本聖公会を、それぞれ通して活用されることになります。
よろしくお願いします。

「あなたがたは地上に富を積んではならない。そこでは、虫が食ったり、さび付いたりするし、また、盗人が忍び込んで盗み出したりする。 富は、天に積みなさい。そこでは、虫が食うことも、さび付くこともなく、また、盗人が忍び込むことも盗み出すこともない。 あなたの富のあるところに、あなたの心もあるのだ。」 (マタイによる福音書6:19-21)

礼拝特別企画として、観劇会を開きました。
劇団うりんこによる「いきもの生き方図鑑―リサがトカゲになる日―」です。
本学の同窓会(のぞみの会)が学生さんへのプレゼントとして企画して下さいました。

同窓会会長さんからは「すばらしい職業を選ぼうとしている皆さんに、少しでもお役に立ちたいと思い、キリスト教センターのご支援を受けながら企画をしました。保育や介護にたずさわるには豊かな感受性や想像力を持つことが必要だと思います。柳城在学中に、このような企画を大いに活用して、自分自身を磨くきっかけにしてみて下さい。」というあたたかいメッセージが届きました。

間近に見るプロの演劇。学生さんも随分とリラックスできたようで、笑いが絶えないような場面も何度かありました。4人の小学生がそれぞれの個性をぶつけ合いながらも共同していく様子が、見る人自身を振り返させます。

礼拝も同じで、聖書の言葉をきっかけにして自分を振り返る場です。週一回の短い時間ですが、本学がずっと大切にしてきたゆえんです。(加藤)

イエスはお答えになった。「『人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる』と書いてある。」 (マタイによる福音書4:4)

6月10日の礼拝では、本学の元就職課長で野生動物の写真家として活躍されている宮嶋英一(みやじまひでかず)氏をお迎えしての講演会をもちました。講演のテーマは、「命のつながり―サバンナの環境と野生動物の親子愛―」

長らく本学の就職課長として学生たちと一番近い位置から就職支援を行ってこられた宮嶋氏は、定年後も顧問として本学に深く関わってこられましたが、今は、一般社団法人サバンナクラブの幹事として環境問題への取り組みや野生動物の保護活動を行っておられます。特に、アフリカのサバンナに生きる野生動物の素晴らしい写真が知られていますが、今日の講演では、宮嶋氏はその魅力あふれる動物写真をスライドを使ってふんだんに披露してくださいました。そして、お話の中で、宮嶋氏がこれまでサバンナに関わってこられた活動のより一層深いところを語ってくださいました。サバンナの急激な環境変化と動物種の激減という問題です。

太古から、親から子へと受け継がれてきた命のつながりの中で、今の私たちは生きています。野生動物の母子や仲間のあいだには、深く細やかな愛情が見られます。しかし、その母性愛は、本能ではなく、自らが愛され育まれた経験を通じて学ぶものなのです。野生の動物たちは深く細やかな愛を学び、自分たちの子どもを愛情深く育てていくのです。そして、そうした一つ一つの懸命な命の営みを通じて、この地球の命の営みは世代から世代へと受け継がれていくのです。子どもを守るコビトマングースのお母さんや子どもに狩りのしかたを教える母チーター、深い愛情で子どもに寄り添う母ゾウと、その親子ゾウを守るゾウの仲間のあいだの濃密な愛情…… 動物の写真が映されるたびに「かわいい!」という声が上がっていた会場が、次第に打たれたように静かになっていきました。

太古から受け継がれてきた壮大な生命史の一コマ一コマは、このような親から子への命のつながりです。その結果として、現在の多様な生命の営みがあるのです。しかし、今のこの生命多様性は、大きな危機にさらされています。この「生命史上の大事件」は、「第六次大量絶滅」と呼ばれているそうです。その大きな原因になっているのが、自然環境の急激な変化であり、それを引き起こしているのが人間です。象牙を求めての密猟が絶えないために虐殺されるゾウは年間20,000頭を超え、森林の伐採などによる自然環境の破壊は深刻化しつつあります。

地球の生命史を貫く壮大な命のつながりが危機にさらされているなかで、その一コマ一コマのなかにある深い親子の愛情を、宮嶋氏は見せてくださいました。それを破壊しつつあるのが私たち人間であることも。そして、子どもに関わる仕事としての保育者を目指す学生たちに、最後に、宮嶋氏は、大切な問いかけを残してくださいました。今、私たちにできることは何か? 祈りとともに、深く考えさせられる時間となりました。(村田)

神は水に群がるもの、すなわち大きな怪物、うごめく生き物をそれぞれに、また、翼ある鳥をそれぞれに創造された。神はこれを見て、良しとされた。神はそれらのものを祝福して言われた。
「産めよ、増えよ、海の水に満ちよ。鳥は地の上に増えよ。」(創世記1:21-22)

 

 

 

 

 

 

 

毎週水曜日の大学礼拝は、学生の皆さんの奉仕がないと成り立ちません。

今日の礼拝では、保育科の1年生4人が、入学して初めてのサーバー役にチャレンジしてくれました。
サーバーとは礼拝司式者(チャプレン)の補佐をする人のことで、聖歌の朗読、ろうそくの点火、聖歌番号の読み上げなどを担当します。

白い衣装(サープリスと言います)を身につけたこの美しい姿。いい感じですね。
貴重な体験ができるところにも、本学の特徴が出ています。
多くの学生さんに着て欲しいです。(加藤)

 

 

定例の大学礼拝の直後に「ボランティア報告会」を行いました。
正式には「2014年度 東日本大震災復興支援ボランティア活動 報告会」です。震災直後からボランティアの場を与えられて4年目の報告会です。
詳しい内容はここを是非ご覧ください。

昨年、保育科1年生として参加した5人の有志によって報告がされました。スライド72枚の大作を簡潔に分かり易く。短い発表時間でしたが、被災された方々に対する熱い思いを礼拝参加者全員で共有できたような気がしました。ボランティアに参加できた学生さんらの貴重な体験は本学の大切な宝物です。

復興が未完のまま年月が過ぎようとしています。被災された方々や復興に関わるすべて皆さんのご苦労は察するに余りあるものだと思います。神のお恵みが豊かに注がれますよう、お祈りをしたいです。(加藤)

悲しむ人々は、幸いである、
その人たちは慰められる。
(マタイによる福音書 5:4)

 

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